1997/8/17発行
B5・124P・表紙フルカラー
通販中
やってしまった。サークルは火の車なのに、またまた文字だらけの本を作ってしまった。おかげで在庫は山のようだ。納得いかないが、これが現実というものだろう。今や誰も、こうしたファンジン形態の同人誌を市場は望んでいない。コミケは、プロ作家による自費出版アルバイトの場と化してしまった。それも、読者が望んだ一つの形態である。
尾張小牧は壊滅し、瀬川は完全に行き場を失った。わかっていたことだが、意外に早くこのときは訪れたと言うべきか。今後の身のふりについてはまだ何も考えてはいないが、ともかくサークル最後のあがきとして、こどちゃ本のことは愛おしく思っている。多分、これまでで最も好き勝手やらせてもらったものだから。
(協力いただきました皆様、どうもありがとうございました。#なるちゃんをのぞく)
瀬川あおいテキスト全文(印刷物より若干読みやすいよう、本文を推敲してあります)